オーストリアamsは,独OSRAM Licht AG(OSRAM)の買収締結を発表した(ニュースリリース)。
同社によると7月9日付で買収は完全に完了し,募集価格が入札株式の株主に支払われた。買収後,amsはOSRAMの全株式の69%(自己株式を除く)を保有する。取引額は買収提案と追加購入に基づき,約27億ユーロ(約3,300億円)。OSRAMの大株主として,amsは株式保有に基づき近日中にOSRAMの監査委員会で代表権を取得する予定。amsは,適切なタイミングで両社の統合に向けた今後の予定を発表するとしている。
amsは今回の買収について,センサーソリューションと光学の世界的リーダー企業を目指す道のりのマイルストーンを実現できたとし,今後は共同で,光学技術のイノベーションを駆使した魅力的な新製品やソリューションを提供するとしている。
amsは,オーストリアに拠点を置く1981年設立のアナログ集積回路(IC)の設計及び製造を行なう企業。自動車向けイメージセンサーの大手でもある。2019年の売上は18億8,500万ユーロ(約2,300億円)。一方OSRAMは,ドイツに本社を置く1919年設立の照明メーカー。LEDなどの光半導体や,車載用ランプ,蛍光ランプなどを手掛ける。2019年の売上は34億6,400億ユーロ(約4,220億円)。