リンクスは,独Chromasens(クロマセンス)製ステレオビジョン方式3次元カラーラインスキャンカメラ「3DPIXA」の新たなモデルとして加わった,15kセンサー搭載の「3DPIXA Dual Wave」モデルの販売を開始した(ニュースリリース)。
従来の7.3kの2倍以上となる15kのセンサーを搭載した次世代機種となる。分解能としては,10μm/20μm/30μmの3タイプが追加され,3次元センサーに求められる,精度・視野・速度・価格のバランスが良いモデルだとしている。
自動車部品における加工面の外観検査要求は厳しく,数100mm角の対象物に対して数10μm程度の凹凸を見つけなければならないという。このオーダーの検査を実現するためには非常に高分解能の3次元センサーを必要とされるが,結果として計測視野が10mm程度しか確保できず,タクトやコストの観点から自動化が難しいとされてきた。
今回発売された「3DPIXA Dual Wave 30μm」では,450×550mmをわずか1秒でスキャンしつつ,Z方向の分解能としても6μmを実現し,シリンダーヘッドのような大型の対象物に対しても対応できるとしている。
さらに高精度な検査を必要とするユーザー向けの「3DPIXA Dual Wave 10μm」は,Z方向分解能1μmの超高精度を150mmの視野幅に対して適用が可能。熟練した目視検査員が発見できる限界レベルの極小欠陥を安定検出できる能力を持ちつつ,それを150mm程度の広視野に対して適用できるとし,リードフレームなど金属部品の目視検査の置き換えに適しているという。