シャープは,5月29日の取締役会において,ディスプレイデバイス事業およびカメラモジュール事業を分社化することを決定したと発表した(ニュースリリース 1,2)
同社は,ブランド事業を支えてきたディスプレイデバイス事業とカメラモジュール事業を分社化することで,経営責任の明確化を図るとともに,他社からの出資による外部資金の獲得を容易にしたい考え。
この決定により,変化の激しい事業環境に迅速に対応できるスピーディな意思決定と継続的な設備・開発投資を実行することで,競争力の維持とさらなる事業拡大をめざすとしている。
なお,この分社化は完全子会社への吸収分割の方法によるものとし,簡易分割に該当する見込み。承継する資産等の内容,分割の時期,承継会社の名称等は今後改めて発表するとしている。
同社直近(2020年3月期)のディスプレイデバイス事業の売上高は651,444 百万円,カメラモジュール事業は333,414 百万円となっている。