ニコンとDMG森精機は,2019年11月に包括的な業務提携を行なうことで基本合意し,2020年3月に正式契約を締結した(ニュースリリース)。
今回,この包括的な業務提携の一環として,ニコンの非接触レーザースキャナー「LC15Dx」をDMG森精機の工作機械に搭載することが決定し,両社は売買契約の締結に関し基本合意した。
ニコンの非接触レーザースキャナー「LC15Dx」は高性能データ処理機能の搭載により,接触式の三次元測定機と同等の精度で,さらに高速に多点測定をすることが可能。また,タッチプローブでの測定が困難な小寸法や複雑な形状の被検物など,さまざまな部品を非接触で効率よく測定することができる。
DMG森精機は独自の非接触機上計測システムにこの「LC15Dx」を組み込み,オプションとして一部の工作機械に搭載し,今秋より販売開始する。航空機や建設機械,エネルギー産業向けの大型ギアやタービンブレードの計測・測定に最適で,加工工程の改善,加工精度の向上に貢献する。搭載機種は順次拡大予定。
光利用技術と精密技術をコアとし幅広い技術力を持つニコンと,工作機械の世界的なメーカーであるDMG森精機のそれぞれのリソースを組み合わせることでシナジーを創出し,ニコンとDMG森精機は共に,革新的なソリューションを顧客に提供していくとしている。