古河電工グループの正電成和は,2020年5月18日より,光アクセス回線の故障修理支援ツールであるLBTシリーズの新製品「LBT-103」の販売を開始する(ニュースリリース)。
「LBT-103」はLBTシリーズの第三世代となり,前シリーズ「LBT-102」の高機能性を維持したまま,タッチパネル採用やバッテリー強化による10時間駆動など,機能性が向上した。また従来製品の2分の1と大幅な小型化に成功し,さらに使いやすくなった。
個人ユーザのSNS・動画配信などの利用と5Gサービスの普及による通信容量の増加に伴い,光アクセス回線の利用量増大とともに光アクセス回線の故障修理の需要は今後さらに増すことが見込まれる。
光アクセス回線の故障修理を効率的に行なうためには,他の回線に影響することなく,ユーザ宅内側から故障位置を探索する必要がある。この場合,汎用のOTDR(光パルス試験器)をそのまま使用することはできず,故障修理に対応した専用のOTDRが必要となる。
同社が提供するLBTシリーズは,波長1610nmの光源を使用しており,波長選択ターミネーション(1650nm)や映像配信サービス・CATV(1550nm)等への干渉なく,ユーザ宅内側から試験することができる。
また,背景光カットフィルタを内蔵しており,他の回線の通信光(1310/1490/1550nm)の影響を受けずに故障探索をすることが可能となる。これらの基本性能に加え,現場での作業性を考慮した機能を備えており,国内光アクセス回線の故障修理支援ツールとして好評だという。
今回の新製品の提供開始により,光アクセス回線の故障修理の作業負荷を軽減し,電気通信事業者,光回線工事業者の生産性向上を支援していくとしている。