米コヒレントは,2020年4月16日,モジュール内蔵型のコンパクトな高出力(1kW~4kW)産業用半導体レーザー「HighLight DL HPS」をリリースした(ニュースリリース)。
クラッディング,熱処理,ろう付け,溶接を行なうシステムインテグレーターやエンドユーザーに有用な製品となる。
この製品には,オールインワン型の構成を採用し,レーザヘッド,電源,水冷チラー,熱交換器のすべてが1つの筐体に搭載されている。筐体のサイズは670x1050x1760mmで,例えば自動車製造業界で多く見られるような,スペースに制約のある用途に適している。
もう1つの大きな特長は,蒸留水を利用したクローズドループ方式の冷却を可能にする伝導冷却型ダイオードの採用。高額な純水を必要とする製品よりも,はるかに容易に導入することができる。
またこの製品には,多数のオプションとアクセサリが提供されている。近赤外(NIR)の出力は,QBHコネクタまたはQDコネクタで終端された,着脱可能な伝送ファイバーを通して送られる。
同社は,幅広い種類の加工ヘッドも提供している。例えば,ズームホモジナイザーは,出力のサイズ,形状,光度を各用途の具体的な要件に応じて調整することが可能となる。以上のことから,石油/ガス,農業,建設,3D積層造形,半導体製造など,多様な業界における幅広い用途に適した製品だとしている。