パナソニックは,映像をAI処理してIoTエッジコンピューティングを実現する「Vieureka(ビューレカ)プラットフォーム」対応カメラの新機種「VRK-C301」の提供を開始する(ニュースリリース)。
このカメラは高性能CPUを搭載し,ディープラーニングなど高度な画像解析を活用したサービス展開が可能になる。
「Vieurekaプラットフォーム」は,カメラ内の画像解析機能を遠隔から容易に入れ替えられる特長を持ち,店舗でのマーケティングや工場での従業員の行動管理など,様々なシステム構築に利用されている。しかし近年では,高精度の人物属性推定や動作検出などの複雑な画像解析技術の利用ニーズが高まり,ハードウェアの高性能化の需要が高まっている。
このカメラは,高性能CPUなどを搭載することにより,店舗の商品棚前での顧客行動分析や製造ラインでの不良品検出など,従来よりさらに多様なアプリケーション対応を実現する。
また,汎用プログラミング言語Pythonに対応し,アプリケーション開発が容易になった。さらに,AWS IoT Greengrass及びAmazon SageMaker Neoの搭載により,アプリケーション開発環境がより充実し,「Vieurekaプラットフォーム」を活用した新サービス創出の取組みを加速させるとしている。
なお,AWS IoT Greengrass及びAmazon SageMaker Neoとは,AWS(Amazon Web Services)のIoTサービス用デバイスソフトウェア。
主な仕様は以下の通り。
カメラ/1920×1080(1080p)30fps(最大)
レンズ/広角モデル:対角125°,望遠モデル:対角64°
CPU/6コア
夜間照明/Ir-LED内蔵
Ethernet/10BASE-T/100BASE-TX
USB/USB3.0 Type-A
SDカード/micro SDHC対応
幅×高さ×厚み,質量/87×87×35.6 mm(突起部除く),質量260g