SEMIは,3月31日(米国時間),2019年の世界半導体材料販売額が前年比1.1%減となったことを発表した(ニュースリリース)。
それによると,世界のウエハープロセス材料販売額は前年度の330億ドルから0.4%減となる328億ドルで,ウエハープロセス材料,プロセスケミカル,スパッタリングターゲット,CMPは前年比2%以上の減少となった。
2019年のパッケージング材料販売額は,前年度の197億ドルから2.3%減となる192億ドルだった。前年より増加したのは,サブストレートとその他パッケージング材料の2分野。
地域別にみると,台湾が,国内のファンドリーとアドバンスト・パッケージの拠点を背景に113億ドルを消費し,10年連続で世界最大の半導体材料消費地となった。
韓国は前年に引き続き2位となった。中国は半導体材料市場で唯一前年より増加となったが,順位は昨年と同じ3位にとどまった。その他の地域は,横ばい,または1桁台の減少となった。
2018-2019年半導体材料市場(地域別)
金額は十億米ドル、成長率は対前年比率
地域 | 2018**年 | 2019年 | 成長率(%) |
台湾 | 11.62 | 11.34 | -2.4% |
韓国 | 8.94 | 8.83 | -1.3% |
中国 | 8.52 | 8.69 | 1.9% |
日本 | 7.80 | 7.70 | -1.3% |
その他地域* | 6.21 | 6.05 | -2.6% |
北米 | 5.73 | 5.62 | -1.8% |
欧州 | 3.89 | 3.89 | 0% |
合計 | 52.73 | 52.14 | -1.1% |
(出典:SEMI 2020年3月)
※数字を丸めているため,合計値は合わない場合がある。
*その他地域は,シンガポール,マレーシア,フィリピンなど東南アジア諸国およびその他市場の合計。
**2018年のデータはSEMIの統計プログラムに基づく修正がある。