amsジャパンは3Dシステムを補完するCMOSグローバルシャッターセンサー(CGSS)近赤外線(NIR)画像センサーである「CGSS130」を発表した(ニュースリリースDL)。
このセンサーは顔認識や決済確認をはじめとする3D光学センシング向けアプリケーションを,他の方式よりも大幅に低い消費電力で可能にする。バッテリー駆動のデバイスは,より高度なセンサ機能に対応しながらも,一回の充電でより長時間使用できるため,OEMにとっては強力な差別化要素となるとしている。
現在市販されているほとんどの画像センサよりもNIR波長への感度が4倍高く,3Dセンシングシステムの超低消費電力の赤外線(IR)エミッタからの反射を安定して検出可能。IRエミッタは顔認識や他の3Dセンシングアプリケーションで最も電力を消費するため,このセンサーを使用することで,メーカーはモバイルデバイスのバッテリー駆動時間を延長することができるという。
また,感度の強化に伴い同じ消費電力で長距離の測定を実現できるため,ASVシステム,eロック,室内スキャン,拡張現実(AR),仮想現実(VR)など,多彩なアプリケーションに対応可能だとしている。
NIRの波長域940nmで最大40%,850nmで最大58%という高い量子効率を持つ。スタックドBSIプロセスで製造されていることにより,ダイ面積わずか3.8mm×4.2mm,GSピクセルサイズ2.7umという,非常に小さな実装面積に収まっている。
最高120フレーム/秒のフレームレートで1080H×1280Vの有効ピクセルアレイを持ったモノクロ画像を生成。高フレームレートとグローバルシャッター動作は,ぶれやその他のモーションアーチファクトのない明瞭な画像を提供する。高ダイナミックレンジ(HDR)モードでも動作し,100dBを超えるダイナミックレンジを実現。また,外部トリガ,ウィンドウイング,水平/垂直反転など,高度な機能も実装しているという。