オハラ,加工性・耐久性を改善したガラス開発

オハラは,PHM領域の硝材で課題となる加工性・耐久性を改善させた研磨レンズ用光学ガラス「S-PHM52Q」を開発した(ニュースリリース)。

従来品「S-PHM52」と同等の光学性能(屈折率・アッベ数)を有し,レンズ加工における取扱い性を向上している。また,PHM領域の硝材は一般的にdn/dTの値が負の方向に大きい特徴を持っているが,この製品はdn/dTの値が0に近くなっており,温度ドリフトの影響を抑えた光学設計が可能となるという。

製品の特長は以下の通り。
(1)化学的耐久性向上
粉末法耐水性 1級
粉末法耐酸性 3級

(2)機械的耐久性向上
摩耗度 313

(3)dn/dTの値が0に近い
dn/dT(Dline40℃~60℃)-0.7×10-6/℃

(4)低比重(従来比)
比重 3.51

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