米SEMIは,12月2日,ボブ・グラハム記念SEMIセールス・アンド・マーケティング・エクセレンス賞(SEMI Sales and Marketing Excellence Award, inspired by Bob Graham)の2019年度受賞者に,JSR代表取締役会長の小柴満信氏が選ばれたことを発表した(ニュースリリース)。
22人目の同賞受賞者となる小柴氏は,半導体業界において極めて重要な複数世代のフォトレジストを開発し,市場に投入した功績が認められた。2019年12月11日(水)~13日(金)に東京ビッグサイトで開催される「SEMICON Japan 2019」のプレジデントレセプションにおいて,同賞授賞式が執り行なわれる。
小柴氏は,193nmドライレジスト,193nm液浸レジストおよびEUVレジストといういずれも半導体業界の微細化推進にとって極めて重要な技術に重点を置いて開発を加速。革新的なフォトレジストにより,半導体の微細化および低消費電力化の継続的な進展が実現した。
小柴氏は,JSRの研究開発イニシアティブと顧客との橋渡し役を務め,企業と顧客ニーズを一致させた。同氏はまた,193nmドライからの次世代露光技術選択において,157nmから193nm液浸へ大きく方向転換を行なう中心的な役割を果たした。
この賞は,インテルの創業チームの一員であった故ボブ・グラハム(Bob Graham)氏を称えるもので,グラハム氏は,半導体業界の傑出したリーダーであり,業界のリーディング・カンパニーであるApplied MaterialsおよびNovellus Systemsの設立にも携わった。
またこの賞は,顧客満足度を高め,半導体製造装置・材料業界の発展を促進するマーケティング活動を創案,実行した個人を表彰するものとしている。なお候補者は業界内からの推薦に基づき,選考委員会によって決定される。