JOLED,印刷式OLEDディスプレーライン稼働

JOLEDは,同社能美事業所に構築した,世界初の印刷方式有機ELディスプレー量産ラインの稼働を開始すると発表した(ニュースリリース)。

同事業所の量産ラインは,基板サイズG5.5(1,300×1,500mm),月産2万枚(ガラス基板投入ベース)の生産能力を備える。

独自の印刷方式のメリットを生かし,1. 高精細印刷技術による高性能・高品質な製品,2. RGB OLEDとしては最大基板サイズを高速印刷(同社比)で一括成膜する高い生産性,3. 高速段取替・機種交換による多品種対応力,が特長だとしている。

同社は,2018年7月に能美事業所を開設して以降,新棟建設,設備搬入,ラインの構築を進めてきた。今回,量産ラインの稼働を開始し,2020年の量産開始に向け,顧客に提供するサンプルの試作を順次進めていく。

今回の独自の印刷製造方式により,中型・高精細の有機ELディスプレーを効率的に生産することができるとし,高性能・高品質な有機ELディスプレーを,ハイエンドモニター,医療用モニター,そして車載などの用途向けに生産し,有機EL市場の中型領域に変革を起こしていくとしている。

その他関連ニュース

  • 筑波大ら,プリンターでレーザーディスプレーを作製 2024年12月20日
  • JDI,台湾Innoluxとコントラスト690倍のOLEDで提携 2024年12月03日
  • 独メルク,仏半導体測定機器企業を買収し光部門強化 2024年11月29日
  • Kyuluxと日本曹達,有機EL材料量産に向け資本提携
    Kyuluxと日本曹達,有機EL材料量産に向け資本提携 2024年11月20日
  • 富山大,最小電圧駆動有機ELの駆動機構の一部を解明 2024年11月01日
  • 東工大,分子の自発配向を利用した分極薄膜を開発 2024年10月31日
  • 2024年の車載ディスプレー出荷量,前年比5.9%増 2024年10月01日
  • ソニーら,eスポーツ用高速表示有機ELモニター発売 2024年09月30日