ニコンとDMG森精機は,包括的な業務提携を行なうことで基本合意したと発表した(ニュースリリース)。
今回の業務提携により,工作機械メーカーであるDMG森精機の知見をニコンの材料加工事業に活用し,立ち上げを加速させる。また,ニコンの計測およびカメラに関連する技術をDMG森精機の工作機械に適用し,より高度な製品を両社で開発するという。
さらに,ニコンはDMG森精機のグローバルな販売網を活用し,レーザーによる様々な金属加工を高精度で行なうことができる,ニコン独自の光加工機の販売を展開する。
ニコンは,2019年度~2021年度までの中期経営計画期間中に注力するテーマとして掲げた材料加工事業において,光加工機の拡販を含め,事業立ち上げの加速を実現する。
近年,工作機械を使用する生産現場で多品種少量生産化が進む中,高精度化,デジタル化,自動化された機械の活用が増えている。また,機械加工と計測の複合化により,非接触計測技術の重要性が高まってきているとしてDMG森精機は,ニコンの技術を活用し,これまで以上に高精度でデジタル化を加速させる製品を開発していくとしている。