日本電気硝子は,拡張現実(AR)や複合現実(MR)対応のスマートグラス用として,高い屈折率および内部透過率を備えた新しい基板ガラスの開発に成功した(ニュースリリース)。
ARやMRといった最先端技術の進化に伴い,スマートグラスは,次世代のコミュニケーションデバイスとして市場の拡大が期待されている。仮想映像を伝えるスマートグラス用基板ガラスには,より広い視野角を得るための高い屈折率や,より明るい映像を表示するための高い内部透過率が求められる。
今回,同社が新たに開発したガラスは,スマートグラス用基板ガラスとして世界最高とする屈折率2.0と内部透過率98%(波⻑500nm,厚さ10mm)を実現した。これらにより視野角が拡大し,より明るい映像表示が可能になる。
また,屈折率2.0を有する12インチウエハ基板としては世界最薄の0.3mmを達成し,薄型・軽量化および視認性の向上にも寄与するという。なお,この製品は,2019年10月15日~18日に開催される「CEATEC 2019」の日本電気硝子展示ブースに出展予定としている。