ウシオ,CCDと連動する卓上SEMを発売

ウシオ電機は,日本電子(JEOL)製卓上走査電子顕微鏡(卓上SEM)「JCM-7000 NeoScopeTM」の販売を開始した(ニュースリリース)。

卓上SEMは,エレクトロニクスや自動車・機械,化学・薬品を主体とした様々な分野で利用が拡がっており,特に製造現場においてはオンサイトでの微細検査や元素分析のほか,品質管理,製品検査における一次スクリーニングに活用が進んでいるという。

この製品は,ハイスループットでありながら,省スペースかつシンプルで使いやすい操作性を実現。また,光学カラー画像からSEM観察像へのシームレス操作に加え,SEM観察をしながらリアルタイムでの元素分析が可能となる。これにより,光学顕微鏡では困難な組成の異なる異物の検出や透明な物質の表面観察,元素分析を製造現場で実現できるとしている。

この製品の主な特長は以下の通り。
・2軸モーターステージにより,観察したい場所をマウス操作することで,自動的にステージが移動
・色情報を含むCCD画像と表面詳細情報が得られるSEM像が連動する「Zeromag機能」により,素早く快適な視野探しが可能
・2段階のLVモードにより,帯電しやすい試料や,微量の水分を含む試料も,前処理無しで観察可能
・SEM観察中にリアルタイムで元素分析が可能

その他関連ニュース

  • 宮崎大,光顕用パラフィン切片で電顕解析を可能に 2024年10月11日
  • 東大ら,世界最高速の蛍光寿命顕微鏡を開発 2024年09月05日
  • 東大,半導体レジストの現像前超高速検査技術を開発 
    東大,半導体レジストの現像前超高速検査技術を開発  2024年09月03日
  • 新潟大,超解像顕微鏡でアクチン細胞骨格を3D撮影 2024年07月19日
  • 東大,構造色を示すフォトニック材料の開発に成功 2024年07月16日
  • 順天堂大ら,安価なDIY光シート顕微鏡システム開発 2024年07月02日
  • 理研ら,レーザーで電子回折をアト秒での制御に成功 2024年06月07日
  • 東大ら,XFELで生体観察できる軟X線顕微鏡を開発 2024年05月24日