オムロン,TOF小型反射形光電センサーを発売


オムロンは,クラス最小(反射形光電センサーのうち,取り付けピッチが25.4mm,かつ検出距離1,500mm以上のもの)で,最長1,500mmの検出距離を実現した反射形光電センサー「E3ASシリーズ」の発売をグローバルで開始した(ニュースリリース)。

近年,製造現場では,いかに設備を短期間で立ち上げ,安定稼働させるかが課題となっている。そうした中,搬送や組立工程で数多く使用される光電センサーでは,受光器や反射板の設置が不要なため,設備設計の自由度を格段に向上でき,さらにセンサーの取り付け工数を半減できる,投受光器一体形の反射形光電センサーのニーズが高まっている。

一方で,従来の反射形光電センサーは検出対象物の色や材質,表面状態の影響を受けて,検出安定性が変化するため,経験や技能を要するセンサーの選定や設置調整が必要だった。さらに,小型化と長い検出距離を両立することが難しく,使用用途に制約があったという。

この製品は,検出原理にTime of Flight(TOF)を搭載し,検出対象物の特徴を問わない高い検出安定性を実現することで,センサーの選定と調整を容易にする。加えて,センサー検出面に施した業界初の防汚コーティングによって,油,粉塵の飛散や蒸気の発生する環境下での誤検出頻度を低減し保全の工数を削減し,搬送や組立工程における設備の立ち上げ期間短縮と稼働率向上に貢献するとしている。

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