ローランド ディー.ジー.は,UV-LEDプリンター「LEF2シリーズ」の新製品「VersaUV LEF2-300」の発売を開始した(ニュースリリース)。
「LEF2シリーズ」は,UV(紫外線)照射で硬化する特殊なインクを搭載した卓上型のインクジェットプリンター。新製品は,今年3月にリリースした「LEF2-200」が持つ,高画質で鮮やかなプリント品質という特長を踏襲しつつ,「LEF2-200」と比べ約1.5倍の印刷エリアと印刷スピードに対応している。
新製品は,インクを吐出した直後にUV光を照射し,印刷する材料の表面でインクを硬化,定着させるため,紙だけでなく各種プラスチックや革,木材,布など,さまざまな材料に文字やイラスト,写真画像を高精細に印刷できる。
クリア(透明)インクを使えば,光沢感のある表現やシボなどのテクスチャ(模様)が印刷できるだけでなく,インクを重ね打ちすれば,凸凹のある表現やリアルな質感など,プリンターで出力したとは思えない立体的で特別な表現が可能だという。使用するUVインクは伸縮性を備えているため,ソフトケースのようなプラスチックや革など,柔らかく曲がる材料にも印刷できる。
幅770mm,奥行き330mm,高さ100mmの印刷エリアに対応。4基のプリントヘッドと2基のUVランプを搭載したことにより,高い生産性も実現している。さらに,プリンター本体のボタン操作だけで同じデータの連続出力が行なえるジョブ印刷回数指定機能や,モニターで複数台のプリンターの稼働状況をリアルタイムに確認できる「Roland DG Printer Status Monitor」を新たに搭載し,出力量が多い場合でも時間のロスを最小限にとどめ,効率的な出力業務をサポートするとしている。