独Baslerは,CoaXPress2.0対応カメラ「Basler boost」のテスト向けに,「CoaXPress 2.0(CXP-12)評価キット」を発表した(ニュースリリース)。
「Basler boost」は,最新のCMOSセンサーを搭載し,高い解像度と転送速度を誇るCXP-12インターフェースに対応したカメラ。評価キットには「Basler boost」と専用の「CXP-12インターフェースカード」のほか,カメラの接続に必要なアクセサリーがセットになった「CXP-12スターターキット」が含まれている。
ソニー製IMX253(12MP・68f/s)またはIMX255(9MP・93f/s)の2種類のセンサーを選択できる「Basler boost」は,優れた画質を誇るだけでなく,80×80×45mmのコンパクトな筐体にデジタル入力とGPIOポート(×2)を備え,最大ケーブル長40mに対応している。
さらに,2019年7月発表の新規格CoaXPress 2.0に準拠し,CXP-12ケーブル1本で最大12.5Gb/sの高速データ転送,Power-over-CXP(PoCXP)による電源供給,正確なトリガーを同時に行なうため,I/Oケーブルを別途用意する必要がない。また,画像補正機能のPGIをはじめ多様な機能を搭載しているという。
評価キットに含まれている「CXP-12インターフェースカード」は,「Basler boost」向けに開発されたもので,CXP-12チャネル(×1)によるスムーズな画像データ転送を実現している。さらに,各種ドライバーやツール,簡単操作のSDKがセットになった同社の「pylon Camera Software Suite」を使用すれば,カメラとインターフェースカードの両方を簡単に制御できるため,システム全体の評価作業・実用化の時間短縮やコスト削減にもつながるという。
一方,「CXP-12スターターキット」には,CXP-12データケーブルのほか,画像処理システムの外部(作業台など)に設置されたカメラの熱放散に必要なヒートシンク(×2),Cマウントレンズ用のアダプター,外部トリガーを行なうI/Oケーブルがセットになっているとしている。