宇部エクシモは,豊橋技術科学大学と共同で,水分保持機能を向上させた高純度シリカ微粒子「ハイプレシカ®」を開発した(ニュースリリース)。
この粒子は,シリカ粒子にシリカとアルミナの複合酸化物を被覆した複合粒子で,飽和吸水状態の粒子を加熱した際の脱水速度を従来品と比較した場合,この粒子は従来品に比べ,脱水速度が遅く,脱水状態となるまで2倍以上の時間を要し,一度吸湿した粒子中の水分が放出され難いという。
2者は,この粒子は粒度分布が非常に狭く,かつ高純度であることから,主用途の液晶ディスプレーパネルのギャップ材以外にも,各種樹脂材料を高機能化するフィラーとして用いられるとしている。