コニカミノルタプラネタリウムは,世界唯一のLEDドームシステムの国内販売を開始した(ニュースリリース)。
LEDドームシステムは,現在主流となっているプロジェクターによる投映方式とは異なり,自発光するLED素子を利用した映像システム。同社のドーム施工ノウハウを活かし,プラネタリウム,ドームシアター,博物館展示,商業施設,エンターテインメント施設,産業用シミュレーターなど,新しい映像デバイスとして様々な分野に販売を展開していくとしている。
プロジェクターの光をドームに投映するプロジェクション方式では,映像がスクリーン上の反射光であるために,輝度と映像品質に限界があった。LEDドームシステムは,スクリーン上に自発光のLED素子を配置するため,最高輝度600cd/m2,sRGB比155%の高輝度,高色域を実現した。これにより,今までは表現が難しかった,抜けるような青い空や海,真っ赤な夕焼け,キラキラと輝く星空なども美しく再現されるほか,奥行きが感じられることで没入感が増し,今まで以上に本物に近い表現が可能になったという。
同社は,1997年にプラネタリウムにCG映像を投映するデジタル全天周映像投映システムを導入して以来,360度映像の作品やコンテンツを様々な施設に提供してきた。これらの映像をLEDドームシステムに投映することに加え,今後は,LEDドームシステムでなければ表現できない新たな作品やコンテンツを追求し,360度映像の可能性をさらに拡大していくとしている。