プロリンクスは英PowerPhotonic製のスロー軸コリメーション・ファスト軸ビーム整形一体型素子「FM-SAC」の発売を開始した(会社HP)。
PowerPhotonic独自のレーザーアブレーション加工による自由形状を持つこのレンズは,材質に石英ガラスを使用し,1つの素子でレーザーダイオードバーの出力におけるスロー軸のコリメーションとファスト軸の強度分布補正を同時に実現する。
入力ビームに対して99%以上の透過率を達成しており,既存のFACレンズやフォーカスレンズと組み合わせることで,レーザーポンピングやダイレクトダイオードレーザーなどハイパワーレーザーにおける用途での性能改善が見込まれるという。
コリメーションとビーム整形の2つの機能を1つの素子に集約することで光学系システム調整の簡素化,システムの小型化,低コスト化も期待される。また,長さやピッチ,強度分布の希望に対してフレキシブルに対応するラインナップを持ち,ラインナップにない素子についてはカスタマイズで提案を行なうとしている。