パナ,天窓から空を望むような照明を開発

パナソニックライフソリューションズは,空を望む天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓照明」を開発,7月16日より数量・期間限定でパナソニックLSエンジニアリングにて,工事を含めて受注を開始する(ニュースリリース)。

この製品は,天井裏に埋め込むための本体と,バックヤードに設置するメディアプレーヤーなどの映像再生機で構成されている。本体は,アクリル製の拡散板とLED光源を内蔵,発光部の開口サイズは640×640mm。本体を1台で使用するほか,複数台設置して映像を連動させることも可能。

表面的な空の映像ではなく,実際の窓のような奥行き感や雲の立体感,窓から入る外光のような明るさを感じることができるという。また「空」以外にも「水面」「竹林」「サメ」「川」などオプションの映像コンテンツ(別売り)により,演出の幅を広げることができる。

この製品は「天窓照明」のみで使用できる。また,スポットライト型プロジェクター「Space Player(スペースプレーヤー)」や,スマートフォンなどとBluetooth接続することで音の再生ができるスピーカー付きダウンライトなどと組み合わせて,映像や音など空間演出商材を含めたシステムソリューション商品としても提供できるとする。

同社はこの製品のプロトタイプを使用し,京都府立大学と心理的価値に関する共同研究を実施。天窓照明は窓のない場所でも,外とのつながりを感じられる開放的な空間を提供できるとの結果を得た。また,外の自然の移ろいを再現することで,空間の単調さを払拭すると共に,活気とリラックス感を兼ね備えた環境を提供できることもわかったいう。

同社は今後,この製品を限定50台,首都圏と関西地区を中心に1年間限定で受注対応する(納品は2年間限定)。さらに導入先でのニーズなどを調査し,今後の開発に活かしていくとしている。

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