日立オートモティブシステムズは,同社の夜間の歩行者検知機能を有するステレオカメラが,今月販売する安全装備充実の仕様変更したスズキの軽商用車「エブリイ」および,軽乗用車「エブリイワゴン」に採用されたと発表した(ニュースリリース)。
近年,世界自動車生産台数に占める緊急自動ブレーキなどのアクティブセーフティシステムの装着率が上昇し,外界を認識するカメラなどのセンサーの市場規模も拡大している。
国内では,新車販売台数における40%近くを軽自動車が占めており,今後,ユーザーにおける需要の高まりとともに,軽自動車へのセンサー装備拡大が見込まれている。
今回仕様変更された2車種には,車線逸脱警報機能,ふらつき警報機能,先行車発進お知らせ機能などの先進運転支援システム(Advanced Driver Assistance System:ADAS)が装備された。
さらにスズキの車種では「ソリオ」「ソリオバンディット」が装備している「夜間歩行者検知による衝突被害軽減ブレーキ」と同じ機能が,今回仕様変更された2車種にも追加されており,いずれの車種も同社ステレオカメラの夜間歩行者検知機能が導入されている。
この機能は,同社独自の機械学習技術を活用したもので,膨大な画像の教師データをステレオカメラに入力することで,これまで困難であった高精度な夜間の歩行者検知を実現しているという。