独Baslerは,「dart MIPI対応BCON搭載モデル開発キット」の量産を開始した(ニュースリリース)。
MIPI対応インターフェースBCONを搭載したカメラモジュールdartと,Qualcomm Technologies製プロセッサー「Qualcomm® APQ8096SG」がセットになったこの開発キットは,ニュルンベルクで開催されたエンベデッドワールド2019において,エンベデッドビジョン部門の受賞製品に選ばれている。
開発キットには,米Qualcomm Technologiesの高性能な画像信号プロセッサー(ISP)「Qualcomm SpectraTM」が採用されており,システム全体のCPU負荷を大幅に軽減し,より多くのリソースを実際の処理に割り当てることが可能となる。
米オン・セミコンダクター製「AR0521」センサーを搭載した,5Mの解像度と60f/sのフレームレートモデルだけでなく,MIPI CSI-2インターフェースによるセンサーの制御や画像の取得を行なうために必要なドライバーパッケージも提供しており,少ない労力で優れた画質と耐久性を有する産業用品質のエンベデッドビジョンシステムを構築することができるとする。
開発キットはモジュラー方式を採用しているため,カメラモジュールの評価やエンベデッドビジョンシステムへの組み込みも簡単に行なえる。要件の厳しいエンベデッドビジョンシステムやIoTへの活用にも理想的だとしている。