独Baslerは,ビジョンシステム向けの新たな照明ソリューションを発表した(製品ページ)。
この照明ソリューションは,同社とシーシーエスが提携し,カメラシリーズ「ace U」と「ace L」向けに設計したもので,カメラと照明との間で直接通信を行うBasler SLP(特許申請中)と呼ばれる独自の機能を利用している。この機能により,よりシンプル,簡単かつスムーズに照明を接続し,ビジョンシステムの設計や構築にかかる時間を短縮できるという。
また,用途に応じて選択可能な2種類のオプションを用意。1つは,「Basler SLPコントローラー」を使用するフレキシブルオプションで,「Basler SLPコントローラー」と「ace U」または「ace L」のSLP機能搭載モデル,任意の照明を接続し,コントローラーによって通信を制御するため,用途に応じて最適な照明を柔軟に選択することが可能。照明に関する知識がある場合や特殊な照明環境下で撮影を行なう場合は,このオプションが適している。
もう1つは,専用の照明を使用するエントリーオプションで,「ace U」または「ace L」のSLP機能搭載モデルとコントローラー内蔵型照明の「Basler Camera Light」を接続し,カメラ側で照明を直接制御するため,シンプルなビジョンシステムを迅速に導入したい場合に適している。
いずれのオプションでも,カメラと照明の両方に対応したソフトウェアインターフェースとして「pylon Camera Software Suite」が使用できるため,システムの構築,セットアップ,運用をスムーズに行なえる。いずれの製品も高い互換性を有しており,プラグアンドプレイによるスムーズな接続が可能となる。
ストロボ,オーバードライブといった照明機能も充実しており,LED照明の発光効率と使用寿命を大幅に向上させることができるため,購入からセットアップにかかる全体的な資材コストと時間の削減も見込めるとしている。