キャスレーコンサルティングの超高速画像解析ツール「Discovery V2.0」が,りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が主催,経済産業省中小企業庁が後援する,第31回「中小企業優秀新技術・新製品賞」にて「優秀賞」を受賞した(ニュースリリース)。
中小企業優秀新技術・新製品賞とは,公益財団法人りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社により,中小企業の技術振興,国内産業の発展に寄与することを目的とした中小企業の優れた「新技術・新製品」と「新ソフトウエア」を表彰するもの。
超高速画像解析ツール「Discovery Series」は,同社が完全に独自開発した画像鮮鋭化技術である「ハイパー・デコンボリューション法」をコアエンジンに搭載した画像鮮鋭化&解析スイート。「δ関数的な空間分解能鮮鋭化」が数学的に証明された逆畳み込みフィルターにより,従来見えなかったような微細な画像データを超高速に抽出が可能。カラーマッピング・特徴量抽出・AI等の機能でこれまでにない発見を可能にするという。
「Discovery V2.0」は,画像鮮鋭化+解析ツールがセットになった,スタンドアロン型のデスクトップソフトウェア。元画像,鮮鋭化処理前の画像,処理後の画像の3枚を同時に比較しながらリアルタイム解析が可能。コントラストや点像から傷の有無を鮮明化したり,特徴量を目視で抽出できる。
昨今のセンサー性能向上により,4K/8K光学系では画像処理速度の向上や省エネルギー化,レンズ性能に依存する回折によるボケの改善などが求められる。「Discovery Series」は,これらの課題を解決することで,産業用カメラ(FA/マシンビジョン)や光学・共焦点顕微鏡,人工衛星,監視カメラなど,多岐にわたる光学系製品の速度・精度を向上する事ができるとしている。