QDレーザは,東京センチュリーなど事業会社やベンチャーキャピタル20社などから,総額36.6億円の第三者割当増資を予定通り実施したと発表した(ニュースリリース)。
同社は量子ドットレーザーの販売を行なってきたが,一方でレーザーを網膜に微弱なレーザーによりデジタル画像を網膜に直接投影する「VISIRIUM@テクノロジー」による,ウェアラブルディスプレーの開発も進めている。
同社のコア技術は以下の6つであり,今回の資金調達により,この6番目となる「VISIRIUM@テクノロジー」を活用した,世界初のアイウェアの製品開発および医療機器認証取得を行なうという。
① 量子ドットレーザ:世界で唯一量産化に成功し,耐環境性能に優れた(100℃以上での特性劣化も少なく200℃でもレーザ発振可能)光通信・シリコンフォトニクス用半導体レーザー
② 分子線結晶成⾧:最先端エピタキシー技術
③ レーザー設計:高機能半導体レーザーを実現するレーザー設計技術
④ グレーティング形成:半導体レーザーの波⾧を自在に精密に制御する技術
⑤ モジュール小型化:モジュールの小型化,高信頼化を実現する設計,実装技術
⑥ 「VISIRIUM@テクノロジー」:網膜にデジタル画像を直接投影する新技術
この医療機器認証の取得によって,国内150万人,経済損失8兆円,世界約2.5億人のロービジョン者に光を届ける事業を加速するとしている。