マツダは第53回機械振興賞において,一般財団法人機械振興協会より「経済産業大臣賞」を受賞した(ニュースリリース)。
機械振興賞は,機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって,機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者に対して贈られるもので,「経済産業大臣賞」は特に優秀と認められる業績に対して贈られる最高の賞となる。
今回受賞した「アダプティブ・LED・ヘッドライト」(ALH)は,夜間においても「昼間と同じ運転視界の確保」を目標に,夜間の視認性を高め,ドライバーの危険認知をサポートするヘッドライトの先進技術。
グレアフリー(防眩)ハイビーム,ワイド配光ロービーム,ハイウェイモードの3つの機能から構成され,単にハイビームの配光を自動で切り替えるだけではなく,車速や道路状況に応じて,最適な視界を提供するように配光制御を行なうというもの。
今回の受賞では,フロントガラスのカメラ画像から前方の状況を自動的に判断し,ランプユニット内の複数のLEDを制御して対向車への防眩と運転者の視界確保を両立させたことと,LEDの点灯/消灯をスムーズにすることで運転者の目の負担を軽減したこと,従来は高級車のみ採用される装備を普及価格帯まで広げた点が高く評価された。