パイオニアは,シンガポールの自動運転関連スタートアップ企業 MooVita Pte Ltdと,シンガポールの高等教育機関Ngee Ann Polytechnic(ニーアン ポリテクニック)構内において,同社の「3D-LiDARセンサー」を搭載した自動運転シャトルバスを使った実証実験を開始する(ニュースリリース)。
MooVita は、自動運転に関する技術開発を推進するシンガポールの科学技術庁「A*STAR(Agency ofScience,Technology & Research)出身者により創設されたスタートアップ企業で,シンガポールのほか,マレーシアやインドにおいて自動運転関連事業を開発,展開している。
「3D-LiDAR センサー」は,レーザー光で対象物までの正確な距離を測定し,遠方や周辺の状況をリアルタイムかつ立体的に把握できるため,レベル 3以上の自動運転の実現に不可欠なキーデバイスと言われている。
同社は,2020年以降の量産化を目指し,高性能で小型かつ低コストなMEMSミラー方式の「3D-LiDAR センサー」の開発を進めており,今年9月下旬には,計測距離と画角が異なる「3D-LiDAR センサー」3種4モデルを国内外の企業に順次提供を開始している。
また,同社は,これらの「3D-LiDAR センサー」を活用した高精度の「物体認識アルゴリズム」および「自車位置推定アルゴリズム」の開発を進めていくという。今回両社は,この実証実験を通じて,自動運転レベル 4のサービス商用化を目指すとしている。