東京インスツルメンツは「光とレーザーの科学技術フェア2018」にて,ベラルーシの光測定器メーカー EssentOptics社の光学素子の検査に特化した分光光度計「PHOTON RT」を展示している(ブースNo.H-14 展示会HP)
成膜加工企業や光学部品メーカーが必要とする光学部品の絶対反射率測定や透過率測定を,自動で行なうことが可能で,紫外~可視~中赤外をカバーする,185~5200nmという波長範囲を実現しており,これまでフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)で測定していたMWIR(中波長赤外線)領域も測定できる。
従来の分光計では測定できなかった絶対反射率の自動測定機能も搭載。この絶対反射率と透過率の自動測定では,光学素子と検出器の角度を0.01度刻みで制御し,複数入射角で連続測定する。このとき,入射角ごとにベースラインの再測定を行なう必要は無い。測定角度範囲は,透過率が0~75度,反射率が8~75度となっている。
測定は光学素子をステージに載せるだけ。測定の種類ごとに特別なアクセサリーを必要とせず,簡単に従来の分光光度計よりも高速で計測できる。測定データはExcelの他,CSV,PDF,txtなどのフォーマットに対応。一般的なフィルタについては成績表を作成できるという。