【CEATEC2018】パナ,メカレス式LiDARの試作機を公開

パナソニックは,VGA(30万画素)の解像度を持つメカレス式のLiDARを開発,CEATECにて試作品のデモを行なっている。

このLiDARは光源に940nm,200Wの半導体レーザーを2つ用い,拡散板によってビームを広げるフラッシュ方式のToF LiDAR。受光はCMOSセンサーによって行ない,距離データと同時に可視光画像を得ることができる。そのため,LiDARとカメラを組み合わせた,視差や時間差の無いセンサーヒュージョンを1台で実現することができる。さらにメカレスなので信頼性も高い。

可視光画像と距離データ

試作機の視野角は120°×45°。屋内で40m弱,屋外で25mの測定が可能だとしており,将来的にはレーザーの出力を上げて50mをターゲットにしている。フレームレートは可視光画像,距離データ共に24fps。試作機のサイズは17×7×5cmだが,製品化の際には放熱等の課題を解決し,10×4cm程度まで小型化することを予定している。

技術的には距離レーザー光源から拡散板の距離など,アイセーフを保ちながら光を飛ばす技術の開発や3Dデータ処理に大きな苦労があったという。自動運転向けのLiDARは200m程度の測距能力が求められるが,この製品はそこは狙わず,高密度な点群データを活かして中距離での物体認識を行ないたいとする。

発売を想定したモック

まずは2020年を目標に産業用として工場などでの採用を目指す。その後,2024年には自動車用LiDARとして製品化したい考えだ。価格はまずは1台5万円を切るところを目標に,自動車用としては1万円を狙いたいとしている。
 
同社ではロボットや自動搬送機向け3D LiDARを製品化しているが,これは別のプロジェクトによるものだという。また,同社は光増幅による夜間での長距離検出を可能にしたCMOSセンサーも開発しており,組み合わせることで様々なシーンに対応するLiDARの実現も期待できる。

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