和蓮光電科技は,空間変調器(SLM)をはじめとするディスプレー技術の開発企業。今回,Micro LEDの実装技術の展示および4KのLCOSおよびSLMを用いたホログラフィ技術のデモを行なっている。
同社はシリコン上にマイクロミラーやマイクロ流路,SLMの実装を得意としている。特にLEDにおいては,GaNナノワイヤーを用いたマイクロLEDディスプレーを開発する米gloと協力してパネルチップを作成しているほか,次世代自動車ヘッドライト用にミニLEDを用いたヘッドランプモジュールの開発も進めている。
今回展示したのは0.55インチのマイクロLEDディスプレーモジュール。緑一色だが解像度は960×450,ピクセルサイズは12.8μmとなっている。フルカラー化も可能だといい,また,このモジュールを並べることで大型化にも対応できるとしている。ただし,基本性能の多くは使用するLEDに依存する。
和蓮光電科技の取締役会長で,光電科技工業協進会(PIDA)の新会長も務める邰中和氏は,同社の技術について「Optoelectronics」ではなく「Electronics optics」だとし,LCOSやLEDといった光学製品を用いることでさらに応用につなげるスタンスを見せる。SLMについては医療,検査,通信などの応用が期待されているが,同社はARやMRにも応用を進めており,ヘッドマウントディスプレーを開発するオキュラスやマイクロソフト,サムスンにもSLMを供給してるという。