2009年設立の新興の光学部品メーカーである台灣彩光科技は,レーザープロジェクター向けの蛍光体を展示している。同社のワールドワイドでのシェアは70%にのぼるとしている。日本ではカシオ,NEC,エプソンに対して取引実績を持つという。
同社では現在,次なるアプリケーションとしてレーザーヘッドランプに注力しており,大手ディスプレイメーカーのAUO(友達光電)も出資するLEDメーカー,LEXTARが開発を進めるレーザーヘッドランプでの採用について具体的な話を進めているという。
レーザーヘッドランプは放熱の問題などがあるが,同社の蛍光体は独自の技術によってこれを解決しているという。小型で低消費電力という長所から,EVでの採用も進むと見ており,世界がその有効性に注目する前に技術を確立してしまいたいとしている。
同社では他にも照明装置向けなどの光学部品を生産しており,中国企業との間で照明器具の合弁会社を設立する動きがあるほか,医療用照明の分野では,独OSRAMと協業しているという。