米コヒレントは5月24日,ドイツ ディーバーグに拠点をおく産業用機器メーカーであるO.R. Lasertechnologie GmbH社を買収したと発表した(ニュースリリース)。
O.R.社は,切断や溶接,マーキングやエングレービング(彫刻)などの加工システムのほか,直接金属積層溶着法(DMD)および,レーザー溶融法(SLM)に対応したコンパクトで高精細なレーザー積層造形マシンツールを提供しており,歯科やメディカル,ジュエリー,自動車関連,航空宇宙関連などの多様なアプリケーションにて使われている。
今回の買収についてコヒレントは,同社とロフィンシナール社との統合がレーザーマシンツール分野への注力の大きな原動力となったことを引き合いに出し,O.R.社の製品が,さらにレーザー積層造形技術における同社のソリューションポートフォリオを一層強力なものとするとともに,この機会が様々な分野において,従来の製造技術がレーザー技術に置き換わる大きなチャンスになるとしている。
すでにO.R.社は自身の技術の優位性を活かし,歯科や医療機具製造などの分野において,従来技術のに代わりレーザーシステムを導入することに成功しているという。