はやぶさ2,目標の小惑星の撮影に成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は,小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星Ryugu(リュウグウ)の撮影に成功したと発表した(ニュースリリース)。

「はやぶさ2」は,「はやぶさ」後継機として小惑星サンプルリターンを行なうミッション。「はやぶさ2」が目指す小惑星(162173)リュウグウ発見の報に接し,はやぶさ2プロジェクトは小惑星到着の最終準備段階へ移行した。探査機の航路,性能ともに問題なく,このままリュウグウへの進路を維持し,最大推力で進行する。

今回の撮影にははやぶさ2に搭載されている,飛行用(光学航法用)に使われる光学航法望遠カメラ(ONC-T)を使用した。観測機器の試験の一環として,(想定される)リュウグウの方向へ向けて撮影を実施した。

ONC-Tから見たリュウグウの明るさは天体の明るさを表す尺度では9等程度(見かけの明るさ)と推定される。撮影した画像からは周囲の恒星との相対位置が変化している様子も確認できてたという。

その他関連ニュース

  • 東大,赤外分光でダングリングOHの光吸収効率解明 2024年07月16日
  • NAOJ,機械学習でガンマ線バーストの距離を解明 2024年07月09日
  • 早大ら,133億光年かなたの銀河に最遠方星団を観測 2024年07月05日
  • 東大ら,大気蛍光望遠鏡で原子核の到来方向を推定 2024年07月03日
  • NAOJら,予測を超えた多くの衛星銀河をHSCで発見 2024年07月03日
  • Basler,コンパクトなエリアスキャンカメラを発売 2024年06月26日
  • JAXA,すばる望遠鏡でカイパーベルトの定説に疑義 2024年06月26日
  • JAXA,分光観測で複雑な広輝線の起源を明らかに 2024年06月17日