三菱電機は,光で車の動きを事前に周囲の歩行者や車両に伝えて事故を未然に防ぐ「安心・安全ライティング」において,実用化に向けて新たに「アニメーションを利用して悪天候時でも判別しやすい表示」「ドア開け・後退時に車外センサーと連動してより注意を喚起する表示」「表示図形の見え方を検証できる設計ツール」を開発した(ニュースリリース)。
大きな図形のアニメーションは,悪天候時でも歩行者などが判別しやすい表示を実現し,車外センサーの検知領域に入った歩行者に路面の表示図形を点滅させて注意を喚起すると共に,運転席のドアノブ近くのライトを点滅させ,運転者の注意も喚起する。
また,「表示図形の見え方を検証できる設計ツール」を用いることで,実車搭載前に路面に表示する図形の様々な角度からの見え方を検証できるほか,車の状態や表示するアニメーションのパラメータなどを変更でき,状況に応じたデザインを実現できるという。
同社では実用化に向けた研究開発を継続し,2020年度以降の事業化を目指すとしている。