オリンパス,多光子励起レーザー走査型顕微鏡用対物レンズを発売

オリンパスは理化学研究所(理研)と共同開発した,球面収差を自動で補正できるTruResolution対物レンズ「FV30-AC25W」「FV30-AC10SV」を1月17日から全世界で発売する(ニュースリリース)。

生命科学・医学の研究分野,特に脳神経分野においては,メカニズム解明に向けて神経細胞の興奮伝導およびシナプス伝達のような現象を,脳の表面から深部にわたって高速かつ高精細に観察することが重要となる。オリンパスの多光子励起レーザー走査型顕微鏡「FLUOVIEW FVMPE-RS」は,そうしたユーザーの需要に応える製品の一つ。

脳科学研究における深部観察では,観察する領域が深くなるほど,サンプルと観察に使用する浸液の屈折率の差による球面収差が大きくなり,鮮明な画像が得られにくくなるという課題があった。

従来,オリンパス製品の対物レンズで球面収差を補正する際は,対物レンズに付いている補正環を手で回して調整を行なう必要があったが,観察位置をずらさないように調節するのが難しいという課題があった。

この製品では人の手を使わず,ソフトウェア制御した電動補正環により球面収差を自動で補正できる。深部観察では観察領域が深くなるほど球面収差が大きくなりますが,このレンズは深さに応じて最適に補正する。これにより常に明るくクリアな画像が取得できる。

さらに,理研とオリンパスは光学技術を融合して,ソフトウェアを共同開発した。これにより,本測定を行う前にサンプルを複数回スキャンして球面収差を計測するだけで,自動的に最適な補正量を計算し補正を行なう事が可能になった。これにより今まで見えにくかった神経細胞の微細構造まで明るく鮮明に観察できるとしている。

倍率は「FV30-AC10SV」が10倍,「FV30-AC25W」が25倍,開口数はそれぞれ0.6と1.05となっている。

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