オムロン子会社のオムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は,ドライバーが運転に集中できている状態かを判断する世界初の「ドライバー見守り車載センサー」を実用化したドライバー安全運転管理サービス「ドライブカルテ(DriveKarte)」を物流・公共交通などの事業者向けに来春より発売する(ニュースリリース)。
この製品は,オムロンのカメラによる顔画像センシング技術「OKAO®vision」と時系列ディープラーニング技術を組み合わせ,ドライバーが運転に集中できる状態かを判断するセンサー。ドライバーの居眠りや脇見など集中度が低下している場合は瞬時にドライバーに警告する。また,車両の走行状態とドライバーの運転集中度をデータ化し,安全運転指標として事業者に提供することで,ドライバーの安全意識を改善・向上させるための教育支援としても活用出来る。
同社は,この製品のセンサーを既存の車両に取り付けることで,車両の走行状態とドライバーの運転集中度の両面から安全運転をサポートするサービスを提供する。センサーがドライバーのまぶたの開閉や顔の向きを検知し,居眠りや脇見などドライバーの運転集中度が低下している場合は警告音でドライバーに注意を促すとともに,運行管理者にメールで通知する。
また,急加速や急ハンドル,速度超過など車両の走行状態を検知し,データをもとに運転集中度指標と走行リスク指標として事業者にレポートする。事業者はこれらの指標を活用し,ドライバーの安全運転指導に役立てることができるとしている。