古河グループ,溶接欠陥が少ない純銅のレーザー技術を開発

古河機械金属と古河電気工業(古河電工)は,共同で純銅の溶接欠陥を大幅に抑制する新たなレーザー溶接技術の確立に成功した(ニュースリリース)。

近年の自動車のEV化に伴い,自動車用モーターやインバーター,電池などへの新技術適用の期待が高まっている。自動車部品の設計自由度を高める手段として,ファイバーレーザーによる溶接が有力とされているが,純銅においては熱伝導率の高さと光吸収率の低さからスパッタやブローホールなどの溶接欠陥が発生しやすく,課題となっていた。

古河電工は,古河機械金属の100%子会社である古河電子と共同で,純銅の溶接時に発生する欠陥を大幅に抑制するレーザー溶接技術の確立に成功した。古河電工製のファイバーレーザーが得意とする「高エネルギー密度ビーム」に,古河電子が開発した「ビームモード制御技術」を融合させることで,純銅の溶接に際して最適なビームモードを形成し,溶接時の欠陥量(スパッタやブローホール)を従来比で95%以上削減した。

今回の新技術確立により,自動車用モーターやインバーター用パワー半導体などの溶接,検査工程を効率化し,製造コストの大幅な削減とさらなる高性能化と小型化にも大きく貢献するという。この技術に関しては,古河電工の千葉事業所内アプリケーションラボにて導入を検討できるとしている。

キーワード:

関連記事

  • セブンシックス、オムロンからレーザー加工技術を譲受

    セブンシックスは2026年3月31日付で、オムロンからレーザー加工関連技術および資産を譲り受けたと発表した(ニュースリリース)。 今回の譲受には特許11件を含む知的財産に加え、設計・製造関連資産,ソフトウェア、図面、保守…

    2026.04.10
  • 【解説】オキサイド、半導体後工程向けレーザー加工装置事業を強化

    オキサイドは、台湾のレーザー微細加工装置メーカーBoliteと業務提携に関する基本合意を締結し、半導体後工程向けレーザー加工装置事業の強化に乗り出す。これまで同社は深紫外レーザーなどの光源技術を活かし、主に半導体前工程の…

    2026.03.17
  • アマダ,ブルーレーザーを搭載した3次元レーザー統合システムの受注を開始

    アマダは,3次元レーザー統合システム「ALCIS-1008e」のブルーレーザー発振器・スキャナーヘッド仕様の正式受注を開始した(ニュースリリース)。 「ALCIS(AdvancedLaserCubeIntegratedS…

    2025.11.07
  • 東大ら,MoS2エッジ表面加工の分光測定に成功

    東京大学,東北大学,京都大学は,レーザー加工と顕微分光を用いることで,触媒活性サイトが存在していると考えられてきた二硫化モリブデン(MoS2)のエッジ表面における電子状態と化学反応を選択的に直接観測することに成功した(ニ…

    2025.10.30
  • 【探訪記】最新レーザー技術を体感する,IPG「Fiber Laser Days」レポート

    IPGフォトニクスジャパンは7月25日,愛知県安城市にある中部テクニカルセンターにて,同社の製品・技術を紹介する見学会「Fiber Laser Days」を開催した。同センターは同社のレーザーを用いた加工試験を実際の材料…

    2025.09.18

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア