東工大ら,新規強誘電体を開発

東京工業大学と東北大学は共同で,新しい物質群κアルミナ型酸化物に属する「ガリウム鉄酸化物(GaFeO3)」を元素置換し,室温での強誘電性を得ることに成功した(ニュースリリース)。同時に,室温で大きな磁化を有することも分かった。

イオンの大きさ,化学結合,結晶化学的位置と安定性に着目して発見した。現在,世界中で室温動作のマルチフェロイックスの開発競争が繰り広げられている。今回の成果により,類似の構造を有する新物質の探索に拍車がかかると期待されるという。

また,この物質群における室温での強誘電性を確認したことは,同型構造を有するアルミニウムや鉄酸化物における強誘電性の開発が加速され,新しいメカニズムで発現する強誘電体の開発に繋がる可能性があるとしている。

その他関連ニュース

  • 東大,新しいカイラル有機強誘電体を発見 2022年06月03日
  • 阪大ら,最高性能のマルチフェロイク材料を達成 2022年05月20日
  • 東大ら,テラヘルツ光を電流に変換する原理を発見 2022年03月31日
  • 理研,光で制御するフォトコンデンサ材料を開発 2022年03月04日
  • 島根大,世界最高の酸化物薄膜トランジスタを実現 2022年03月03日
  • 東大,中赤外パルスで有機分子の電子状態を転換 2021年11月22日
  • 府大ら,強誘電体の帯電ドメイン壁の構造を可視化 2021年11月18日
  • 東北大,光で電子型強誘電体のナノ分極を瞬時増強 2021年08月19日