オリンパスは,外科手術用3D内視鏡の新製品として,先端湾曲ビデオスコープ「LTF-S300-10-3D」を,12月下旬から日本,欧州,アジア一部地域で発売する(ニュースリリース)。
体表に数ヶ所穴を開けて,外科手術用内視鏡や専用器具を挿入して行なう外科手術(内視鏡外科手術)は,開腹する手術に比べ患者への負担が少ない手術として,さまざまな臨床科で行なわれている。
新製品は,2017年3月に発売した外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE II(ビセラ・エリート・ツー)」に接続して使用する外科手術用3D内視鏡。2017年5月に発売を開始したENDOEYE硬性3Dビデオスコープと合わせて,迅速で正確な内視鏡外科手術をサポートするためにラインアップを拡充した。
従来機種より搭載した,外科手術用3Dビデオスコープとして世界初の先端湾曲機能を有しており,対象部位の正面視だけでなく,裏側まで観察が可能。あらゆる角度からの視野を自由に作ることができるので,難易度の高い手術でも,空間を有効的に活用した外科作業をサポートする。同時に,新たにジョイスティック操作部の採用と,スコープ先端部の短縮化によって観察時の使い勝手が向上した。
さらに、「VISERA ELITE II」と接続することで,より高精細で豊かな立体感のある3D映像を提供する。また「VISERA ELITE II」は3Dだけでなく,IR(赤外光),2D,NBIまで多様な観察方法に対応可能。同時に,多様なカメラヘッドとビデオスコープとの幅広い互換性を有しており,汎用性の高いユニバーサルプラットフォームとなっている。