デンソーと日本電気(NEC)の子会社であるNECプラットフォームズは,メーター,ヘッドアップディスプレー,車載通信機など,車載用の情報通信機器を開発する合弁会社「株式会社デンソーネクスト」を11月に設立し,12月1日より事業を開始すると発表した(ニュースリリース)。
デンソーネクストでは,自動車部品の開発に精通したデンソーの技術者と,IT・ネットワーク技術に精通し自動車部品の開発経験もあるNECプラットフォームズの技術者がNECの玉川事業場(神奈川県川崎市)において製品開発を行なう。
デンソーは新会社を通じて,既存の情報通信機器の開発効率化だけでなく,コックピットの進化に伴う新たな製品の開発も行なう。NECおよびNECプラットフォームズは,従来から無線通信やソフトウェア開発などで培ってきたICTや既存の車載機器開発のノウハウを有している。これらを高信頼・長期保証が求められる車載向け機器に適用し,さらなる高度化を進めていく。
昨今,コックピットの進化やコネクティッド技術の進展に伴い,車室内に搭載される製品同士の連携が複雑さを増しており,車載製品のより効率的な開発が必要となっている。今回のデンソーネクスト設立により,デンソーとNECグループの先進技術と実績を生かし,高度な車載機器の迅速な開発を推進する。
なお,デンソーとNECは,2016年12月に,AIやIoTを活用した高度運転支援・自動運転やモノづくりの分野で協業を開始している。