三菱電機は,光でドア開けや車の後退を事前に周囲の歩行者や車両に伝え,事故を未然に防ぐ技術を開発した(ニュースリリース)。
歩行者の交通死亡事故の約6割が夜間に発生している。また,自動走行車両の課題として,車の挙動が歩行者や他車には分かりにくく,車とその周囲とのコミュニケーション技術の向上が求められている。同社では安心・安全で快適な車社会を実現するために,周囲の歩行者や車両とのコミュニケーションを促進する分野の需要が高まると見て,ライトを使った安全性向上技術を開発した。
具体的には,路面ライティングとボディーライティングの併用により,遠くにいる周囲の歩行者や車両にいち早く車の動きを通知する。ドア開け時にはドア内側に設置したセンサーと連動し,適切なタイミングで表示点灯を開始すると共に,周囲の歩行者や車両を考慮し,後退やドア開けなどの車の動きがわかりやすい表示デザインと、気づきやすい照射位置を提案する。