日亜化学工業は,本社工場(徳島県阿南市)に新たな生産棟を建築し,半導体レーザーダイオード(LD)の生産体制を拡充すると発表した(ニュースリリース)。
新生産棟の投資額は113億円を予定しており,2020年までに約220億円の投資を見込んでいる。これらにより,2020年にはLDの生産数量を現在の3倍強へ増強する計画だ。竣工は2019年1月30日を予定している。
LDは,プロジェクターや露光機,内視鏡などの産業用機器向けに用途が拡大しているほか,今後は自動車ヘッドライトへの搭載も進むことが予想されている。同社はこうした応用市場向けにGaN系LDを供給し,トップシェアにあるが,今回新たなLDの生産棟を設けることで車載向け市場のさらなる開拓を目指す。
なお同社は,車載ヘッドランプ向けとして「GIGAWHITE」の製品名で,375cd/mm2のピーク輝度(2017年1月発表時点)を持つ高輝度・高出力LDの開発を発表している。