山形大学・産学連携教授の菰田卓哉氏と教授の城戸淳二氏らは,山形大学が保有する有機ELなど関連特許を活用した有機半導体材料の研究開発,製造販売を行なうベンチャー企業「フラスク」を設立すると発表した(ニュースリリース:PDF中程)。
資本金は500万円で,代表取締役社長には菰田氏が就任し,城戸氏は最高技術責任者を務める。
城戸教授らは,これまで科学技術振興機構(JST)の大型プロジェクトである地域卓越研究者戦略的結集プログラム(2009~2014年),戦略的イノベーション創出推進プログラム(2009~),革新的イノベーション創出プログラム(2014~)を実施し,有機ELなど有機半導体デバイス用の材料を開発して数多くの特許を出願し,取得してきた。
新会社ではこれら特許化した材料の製造や,新規な有機半導体材料の研究開発から製造までを行ない,有機ELディスプレイメーカーや有機EL照明パネルメーカーなどに販売する。山形大学としては9社目の大学発ベンチャーで,今後有機EL・太陽電池関連メーカーや国・地方自治体との協働により新たなビジネスモデルを構築するとしている。