ニコンは,この4月1日付で「光学本部」を新設すると発表した(ニュースリリース)。
これまで分散していた各事業部内の光学設計機能を一つに集約することで,多機能化を図るとともに,必要とされる分野に柔軟にリソースを展開し,ビジネスチャンスを逃がさない体制を構築するのが狙い。
今回新設した光学本部は,光学機器,光学ソリューションに関わるレンズ設計,メカ設計,システム設計を組織化したもの。同社では,この本部においてこれらを結び発展させることで,新たな価値を生み出す光学製品の開発を目指すとしている。
同社は,2016年11月に発表した構造改革プランにおいて,製品の優位性の中核を担う光学部品の生産技術の強化を目的としたニコングループ内の組織再編を決定し,同社とグループ各社が保有する光学部品の生産機能を連結子会社である栃木ニコンに集約し,この2月に稼働を開始している。この光学部品の生産技術の強化に加えて,今回の光学本部の新設により,さらなる光学技術の向上を図るとしている。