コーニング,静岡のLCDガラス工場を停止へ

米コーニングインコーポレイティッドは,2020年末までに,静岡にある液晶ディスプレー(LCD)用ガラス基板製造工場(静岡工場)の操業を中止し,現下のディスプレー業界の事業環境に合わせた操業体制に移行する(ニュースリリース)。

今年後半には静岡工場のガラス生産ラインを停止する。同工場で行なっていたLCD用ガラス生産は,コーニングのその他の工場に移管される。

今回の対応は,国内のパネルメーカーの需要が全体比で横ばいまたは減少,また,国外におけるパネルメーカーの需要の増加といった,ディスプレー業界の事業環境の変化によるもの。

同社は,2020年に静岡工場における操業を中止するが,施設の一部については,コーニングディスプレーテクノロジーの物流業務,製造支援,またコーニングテクノロジーセンターが引き続き使用する。

また静岡工場の従業員に対し,堺工場や,ディスプレー事業の製造支援に従事する異動の機会,または,希望退職パッケージを提示するとしている。

その他関連ニュース

  • 中部大,熱の流出入を減らせる透明薄膜フィルム開発 2023年09月08日
  • 東大,ガラスのモデル液体の挙動に疑問符 2023年08月09日
  • パナ,ディスプレー事業子会社を特別清算へ 2023年08月01日
  • 東北大,結晶化ガラスファイバーの作製に成功 2023年07月12日
  • ソニー,国内事業所を再編 2023年06月29日
  • AGCら,生産炉でアンモニアを燃料にガラスを製造 2023年06月27日
  • 日本電気硝子,韓国FPDガラス子会社を解散 2023年06月06日
  • AGC,関西事業所での液晶用ガラス基板生産を終了 2023年05月19日