三菱電機は,AIと三菱モービルマッピングシステム(Mobile Mapping System:MMS)の技術を活用し,高精度3次元地図を効率的に作成・更新できる「自動図化技術」と「差分抽出技術」を開発した(ニュースリリース)。
MMSのレーザー点群とカメラ画像データから,区画線・標識など地図作成に必要な情報のみをAIを活用して自動的に抽出・認識し,高精度3次元地図を作成する。AIを用いることで必要情報の抽出・認識精度を向上するとともに,従来手作業で行なっていた図化作業の自動化により地図作成時間を10分の1以下に短縮し,コスト低減を可能とした。
さらに,MMSで計測した過去と最新のレーザー点群の特徴点を自動的に抽出し,それぞれの特徴点をマッチングすることで変更箇所を判別する差分抽出技術を開発した。変更箇所のみを自動的に抽出することで高精度3次元地図の更新を高速化し,ダイナミックマップの早期整備に貢献する。
同社は2017年10月から,同社が出資するダイナミックマップ基盤企画をはじめとする地図メーカーに対し,高速道路用高精度3次元地図向けの「自動図化・差分抽出ソフトウェア」を販売する予定。