トプコンは,世界で初めて様々な機器で取得した3次元点群データを一元処理できるソフトウェア「MAGNET Collage」を,2017年2月に発売する(ニュースリリース)。
昨今の建設業界では,国土交通省が主導する「生産性革命プロジェクト」のもと,建設現場の生産性や品質,安全性の向上を目指し,3次元データの活用やICT建機による自動化施工など「i-Construction」が推進されている。これに伴い,土木工事においても3次元点群データの活用が注目され始めている。
現在3次元点群データを取得する主な計測機器として,地上型レーザースキャナー,ドローン(無人航空機),MMS(移動計測車両による測量システム)がある。
広範囲にわたり平地だけでなく法面や立面,また,複雑な地形の計測が必要となる場合もある「i-Construction」現場において,これら複数の機器を組み合わせて,対象物を計測することが有効となるが,従来これらの機器から取得するデータは,計測機器個別のソフトウェアで解析処理したうえに,データを合成する際は更に別のソフトウェアで合成する必要があり,作業は煩雑だった。
新製品は,従来の課題を解決すべく,世界で初めて様々な機器で取得した3次元点群データの解析処理から合成までを1つのプラットフォーム上で行なうことができるソフトウェア。「空から,地上から,走行しながら」,広範囲にわたり取得した計測データを一元処理し,「i-Construction」のシームレスな現場の3次元化に貢献する。
また,インフラ維持管理やBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング),文化財調査など,3次元点群データを活用するあらゆる業務においてデータの活用を容易にし,作業効率を飛躍的に向上させるソフトウェアだとしている。