旭硝子は,米のスマート調光ガラス開発会社 Kinestral Technologies社(Kinestral)が発行する,総額65百万米ドルの新規発行株式の一部を引き受け,同社へ取締役1名を派遣すると発表した(ニュースリリース)。
Kinestralが開発したスマート調光ガラス「ヘイリオ」(Halio™)は,最新の材料科学,デバイス物理学,自動化システム,およびクラウド・ソフトウェア技術を組み合わせた,高機能かつ反応性の良い自然光管理システム。
澄み切った外観かつ,均一な色合いで,透明から柔らかなライトグレーへ,そしてプライバシーを守るためのダークグレイまで自由自在にトーンを調整できる。リアルタイムの応答性により,床から天井までの大きな窓でも,約3分で最も暗いグレーの色調になる。色調の変更には電力を使用するが,その維持にエネルギーは不要だという。音声コマンドや,壁掛けコントロールを使用して,手動で操作することができるとする。
同社グループでは,2018年の上市に向け,この製品の共同開発を加速させていく。これによって,建物の窓がインターネットにつながる,ガラスのIoT(Internet of Things)を実現し,新たなガラスのビジネスモデルを構築していくとしている。